著者
岸田 久吉
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本應用昆蟲學會・應用動物學會合同大會講演要旨 : 日本農學大會分科會
巻号頁・発行日
no.1952, 1952-04-01

VI交友 : 野化地では,初冬・早春の2囘,又は稀に晩夏を加え3囘。VII姙孕期間:5〜6週間,姙♀の性門は完全に連合閉鎖している。VIII分娩:2〜3月,8〜9月,稀に9〜10月にも起る。1産4仔以下,多くは2仔。XI生糸:主とてし,林間又は林緑の耕作地とにいる。X活動:まず晝行性で,夜は大體巣で過ごし,地上で夜ふかしは認めがたい。XI巣性:喬木上に造巣,夏と冬との別がある。XII食性:主として食植性で食物は時と所とでかわる。XIII天敵:野化地ではノネコ・ノイヌ・イタチ・ミミズク・タカ・ヘビ類である。XIV對人生:愛玩家養,造林上の被害,防除法-毒劑-わな-獵銃-加工巣箱-テンの移入…など。利用法,愛養上の注意-毛皮-革-生肉-加工肉など。
著者
柴田 文平
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本應用昆蟲學會・應用動物學會合同大會講演要旨 : 日本農學大會分科會
巻号頁・発行日
no.1952, 1952-04-01

この種の生態一般と染色體に就いて昭和15年に發表した時に單性生殖系統は1月以後に死滅すると結んだ。この種は秋中間寄主上に産雌虫(gynopara)と雄とが現われ主寄主へ歸るが,單性生殖を續けて越冬する状態はその地方の寒さによって異なる。そしてこの單性生殖系統からは唯1囘の飼育實驗であるが秋産雌虫及雄の出現を確める事は出來なかつた。飼育中緑と緋色(體色)の2系統が現われた。